2008年09月22日

平版(オフセット)印刷

最も多くの印刷物を作ってる印刷方式です。これは凸版と違って刷版は平らです。

水とインク(油分)の反発現象を利用した印刷形式で
刷版は、アルミ板に感光剤が塗布されています。
 文字の無いところが親水性があり
 文字や画像の形成部分が 親油性(インキと馴染みやすく撥水性)があります。

刷版の作成は 現在 何処の企業でもその殆どが電子化され(CTP) 
企画デザインから刷版焼付まで すべて一貫したDTP(電子製版)作業。
一度作れば 保存データからいつでも刷版が作成可能。


(余談ですが....10年位前は MACでレイアウト編集したら 
イメージセッターでフイルム分版出力して
ポジフイルムを殖版機でPS版に焼付、現像していましたが
フィルム焼付、露光、現像管理&防塵対策 見当精度など 
煩雑な要素が多いのでフィルムは殆ど廃れ
現在は 刷版焼付までも一貫してDTP操作しています(これをCTPと呼称))


印刷時に 湿しローラーで水を与えた後 インキローラーを接触回転すると
水と油が反発しあい 画線部のみに選択的にインキが供給され
印刷ができます。

なぜ オフセット印刷と呼ぶかと申しますと
 水と油の反発という 科学的な方式の為
 版からじかに紙に印刷せず

 ブランケットにインキを転移させて →オフ
 ブランケットのインキを紙の上に移して印刷する →セット
   
 いうなれば 間接的な印刷方式です。


オフセット印刷の美点は 
    ベタ刷りが綺麗
    スピードが速い 
    版のコストが安く 製版のDTP(電子製版)化で多面付も容易。
    色々な用途に応じた印刷物が可能(さまざまな紙種、企画、色に対応可能)
イマイチな点は
    水と油の反発現象を利用した印刷方式だけに 美しい印刷には技術的経験が必要。
    総じて版の耐久性がイマイチ(オフ輪用ロングランタイプもあるが)
    機械の価格が高い(安い機械はそれなりの印刷品質)
posted by khimyu at 21:13| 印刷方式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

凸版印刷

中国で生まれた最も古い印刷様式で、
2008北京五輪の派手な開会式でも 凸版印刷が中国発祥というのを
アピールしていましたね。

版面に高低があって版の凸部にインクを付けて 加圧して紙に転写します。
印鑑と同じ原理なので 当然ながら刷版も逆像で制作します。
製版は 文字や線画を組んだものを 光学的に処理したのち
化学的に腐食したり 機械的に彫刻します。

版材は感光性樹脂凸版などがポピュラーに使用されます。

印圧のせいでマージナルゾーンが効き 力強い印刷といった印象を与えることが出来ますし
輪郭が明らかでインク濃度も濃い(濃度計で測定しても墨色で1.5〜1.6ある)特色があります。
これによって 名刺印刷などで正統派の名刺を作りたい人に凸版印刷が好まれます。
(通の印刷業の人は やはり縦書き活版印刷の名刺を好みますね)

用紙は吸油度の高い紙が向いており ザラ紙、新聞用紙、中質紙 アート紙など

用途は 書籍、雑誌、新聞、帳票類、名刺などが主体です。
高級美術印刷物(原色版印刷)も出来ます。
版面に付着するインキ量が多く 
シャドウ部の濃度が出た メリハリの効いた力強い印刷物が出来ます。
但し アート紙などの高級紙でないと印刷適性が悪くなるし
高すぎるので殆どやっていません。


短所は 印刷スピードが遅い、多丁付が出来にくい、
きめ細かいものが出来にくい(スクリーン線数は100線が妥当)
インキの乾きが遅い 等々が挙げられます。
posted by khimyu at 21:04| 印刷方式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

凹版印刷

凹の部分にインクを入れるのでそう呼ばれますが 通常はグラビアです。

版の凹部にインクを入れ それを転写させるのですが
この凹部には深さの違いがあり 濃い部分は凹が深いのです。
版を拡大すると グリッドと呼ばれるインク支持柱(正方形)が版面全体に並びます。
これは網点とは違います。

網点を使用せず グラデーションは凹部に溜まったインクの量で再現するので
濃度域も広く インクにも光沢があり 色に深みが出るので
再現性は3つの印刷方式の中で最高です。
元の写真原稿に最も近いので 写真集などにも使用されます。

大量部数を速く印刷できますが 製版代等の印刷コストが高く
(輪転機の黄銅製のシリンダーが高価なので)
部数の多い雑誌、写真集以外はあまり使用されません。

合成樹脂フィルムや建材等にも印刷が出来ます。
posted by khimyu at 21:02| 印刷方式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。