2008年09月22日

印刷適正原稿を見分けるポイント

●写真原稿の準備


デジカメなら最高画質で撮影すれば間違いがありません。
デジタル写真データを 印刷工程では画像解像度350dpiにして作業します。
(適切な画像解像度は 画像サイズが原寸の場合で350dpiです)

現在の殆どのデジカメは 逆光や夜景などシチュエーション毎にカメラが把握し 
夜景は 自動でISO3200に感度を上げて 手持ちの時はシャッタースピードも速めて 
しかも白トビも出ないように補正しながら撮影してくれます。

最近のデジカメなら ほとんど何も加工、補整することなく
画像を印刷会社に持ち込んでもらって良いでしょう。
 

デジタル写真データを 印刷工程では画像解像度350dpiにして作業します。
dpiとは 1インチ四方のドットの数 平たく言えば写真や文字の解像度で
ドット数が増えれば精密になります。

印刷の濃度の階調は 網点の大小に置き換えて再現します。
印刷時の網点のスクリーン線数(1インチ四方の網点の数)は 画像解像度の半分が目安。
画像解像度350dpiだと スクリーン線数が175線となります。

スクリーン線数は 印刷形態や紙質によって異なります。
(吸水性の強い紙だと印刷時に網点が太りやすく その諸条件も考慮して出力設計します) 
 高級美術印刷だと高精細印刷で 350線
 コート紙に刷る普通の印刷物で 150線から175線
 上質紙に刷る普通の印刷物で 133線から150線
 選挙のポスターなど 遠くから見る物で防褪も考慮し刷りに力強さ欲しいもの 133線
 新聞(インクが滲みやすい 高速で印刷)85線 100線

 ピントが充分合っていること
  縮小されるものなら 若干誤魔化しが利きますが 原寸や拡大なら補正も難しい。
  色調が悪いものなら補正で直せても ピントの補正は困難。
  可能な限り三脚を用いて撮影します。

 濃度域の広いものが好ましい
  昔の写真(反射原稿)で 明部と暗部の差の少ない“眠い写真”は スキャン後に
  photoshopで レイヤーを乗算で重ねる、人工着色するなど 
  昔に比べて格段に補正が容易くなりましたが
 それでも“作為の感じられる写真”になる感は否めませんね。

 反射原稿(紙プリント)写真はスキャンしますが...欠点として 
  引き伸ばし作業が介入するので 画質がデジタルデータやリバーサルに較べて落ちます。
  技術者によって色再現の解釈が異なります。
  表面が絹目やマット仕上げだと スキャン時に光が乱反射するなどの弊害が起こりますし
  補正を行うと画質が落ちます。
  

●写真の色調は 下手に素人が弄らない方が良い。
 jpegデータは非可逆圧縮と呼び 補正を加えるほど画質が劣化します。
 階調補正の方法は コントラストを強めたり 中間調からシャドーを重くしたり 
 写真によって意図する補正方法が異なります。

 更に 印刷時に(インキが)盛れるような網点形成や
 印刷用紙に応じた網点のスクリーン線数も加味して 製版解釈を行っています。
 (例えば同じ版内にベタがあればインキを盛るので 
  その辺を考慮して潰れない大きさの写真網点を形成する必要もある)

 輪郭のエッジの効いたシャープの効いた写真も 印刷製版時に設定するのが無難です。
 変にいじると 質感(ディテール)が損なわれる事もあります。
 プロは写真を見て 印刷物仕上がりをイメージします。
   イメージ力(カラー読解力)
   製版や印刷の総合的判断力
   美的感性(画像再現のコダワリ)のある所が 良い印刷屋といえましょう。


●写真のイメージ形容詞を 画像修正操作用語にうまく翻訳できるか。が技術です。

  明るく トーンカーブ マイナス
      ハイライトセット 高く
      シャドーセット 高く

  色を強く
      シャドーセット 低く
      彩度 アップ

  あざやかに
      トーンカーブ マイナス
      彩度 アップ
      ハイライトセット 高く

  滑らかに
      シャープネス  マイナス
      シャドーセット 低く
      
  質感を出す
      トーンカーブ立てる
      シャープネス調整
posted by khimyu at 16:00| 印刷適正原稿を見分けるポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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